FC2ブログ

大学鉄研向け学祭用接客マニュアル(?)― 展示編

大学での鉄道研究会での実体験を元にした、大学祭用の接客を中心とした事柄を簡単にまとめてみます。今回は展示に関して、以下の5点です。

  • 壁展示…一般人にどん引きされない展示
  • 年齢・性別別の受ける車両(地元の車両が一番)
  • 体験運転…暴走防止と声かけ
  • オーラむんむんの部屋にしないために
  • 塗り絵のコーナー

壁展示…一般人にどん引きされない展示

まず、行き先表示幕の類、これを壁一面に貼るのは、一般の方にはどん引きです。窓や入口から中を見ただけで、どん引きして通り過ぎて行かれてしまいます(特に女性の方)。

もし行き先表示幕を展示したいのでしたら、1コマずつ表示できるような器具をDIYで作るなどして展示するとよいでしょう。同じく、昔の列車の行先表示板(サボ)の類を壁や窓に大量に貼るのも避けた方がいいでしょう。

では一般の方が引かない壁展示はどのようなものがあるでしょうか? それは写真です。壁一面の写真というのは、どん引きされるということあまりありません。

また、何か一般の方にも理解していただける研究発表もいいでしょう。例えば、水害で被災した高千穂鉄道の状況を写真と文章で発表した年は、じっくり見ていかれるお客様も多くいらっしゃいました。

年齢・性別別の受ける車両(地元の車両が一番)

当然、地元の車両が受けがいいに決まっています。会場に来るのは近隣のちびっ子と、学生です。なので、自分の大学に入学して来る人が、どの地域からが多いか? という点をおさえます。私のいた大学は九州大学でしたから、当然九州各地から来た学生が多いです。九州各地の車両を準備しておくと、通学等で乗っていた車両を見て、「あっ、これに乗ってた!」と注目していただけることも多くなります。帰省に使うであろう特急列車等もあるといいでしょう。

では、一般論として、どのような層にどのような車両が人気かをお話しします(2点しかありませんが)。まず、子供はとにかく新幹線が大好きです。新幹線はしっかり準備しておきましょう。

そして女性の場合、Bトレイン・ショーティーサイズ(以下)の1両のものを見て、「かわいい」と反応する方が結構いらっしゃいます(もちろん無反応の方も多いのですが)。そして、2両繋がっていてはだめですし、連接車もだめです。キハ120等第3セクターサイズの車両もだめです。長さを短く作ったBトレの路面電車や、実物なら南部縦貫のキハ02サイズくらいまでです。(例えば地元九州の車両では、鹿児島市電のユートラムのペーパークラフトなどはサイズオーバーになります。) 色はなるべくカラフルなのを準備しましょう。(間違っても、黒や茶色の2軸貨車なんかを並べないように。)

(それと、ヨーロッパの車両なんかも少し準備しているといいかもしれません。例えば、TGVの2階建ての赤いやつとか、曲線のデザインと赤い色というのに反応する方も、極稀にいらっしゃいます。例えばガンダムのデザインが男受けがいいのに対して、女性はエバとかの様なデザインの方が受けがいいと言われるようです。ガンダムもエバも詳しくはないですが、言わんとすることは何となくわかっていただけると思います。この様なことを念頭にヨーロッパの車両を少し並べてみるのもいいかもしれません。ただ、これはもし持っているならばの話で、わざわざ買い揃えるのはやめた方がいいでしょう。(稀にいらっしゃるだけです。買っても全部外れになるくらいに思っておく方がいいと思います。))

車両について、特に客層別で際だった点は、この2点でした。

体験運転…暴走防止と声かけ

そもそも、鉄道模型の適切な走行速度を知っているのは、自分達だけです。お客様は、大人・子供に関係なく、どのくらいの速さで走らせればいいか自体を知らないのです。「あまりとばしすぎないでください。」とか、「あまりスピードを出しすぎないでください。」などと言われても、基準自体がわからないのです。

ではどうすればいいか? それは簡単です。コントローラーの目盛りを指さして、「スピードはここまででお願いします。」 こう一言説明するだけでいいのです。お客様には基準がはっきりわかります。つまみをその位置まで動かして、「ふーん、こんくらいで走らせるのか。」と、わかっていただけるのです。

基準をはっきり示すというのは、お子様達にも大変有効な方法です。お子様たちは普通、言われたことはまもってくれます。

私のいた鉄研は、基本的にコントローラーはお客様に触っていただくという、公開運転会としてはかなり珍しい方式をとっていましたが、このように説明するようになってからは、暴走されることは基本的になくなりました。(なお、自分で制作・改造した車両や、繊細でデリケートなSLなどは、会員が内側から操作する線路で走らせていました。)

またTOMIXのN1コントローラーは目盛りがわかりにくい形状なので、体験運転用には避けた方がよいでしょう。

それから体験運転には、呼び込みと同じように声かけする部分もあります。コントローラーと椅子があるところを腕で指しながら、「ちょっと運転どうですか?」とか、「運転されてみませんか?」といった感じです。

椅子に座ってもらって、「このつまみを回すと、(目の前の車両を指して)、この車両が動きます。」ってことを説明します。動いてる車両の場合は、「このつまみを回すと今走ってるあの車両が、… 今こう、スピードが落ちたでしょ。」といった感じでこちらでつまみを回して説明する方法もあります。

また、声をかけるタイミングなどは、段々と掴んでいけるでしょう。お客様の様子をよく見ることが重要ですが、凝視とかにはならないようにしましょう。様子を窺うと表現するとわかりやすいでしょうか。

また、ちびっ子たちが順番待ちになっているような状況では、頃合を見計らって、「それじゃあ、あと1周したら、駅にぴったり止めて、交代しようね。」といった感じで交代していってもらいます。勿論、ホームはコントローラーの目の前にってのが大原則です。

体験運転についてはこんな感じでしょうか。

オーラむんむんの部屋にしないために

まず、他の観点を含めた上で、不味い例を挙げながら説明を始めます。せっかく作った会誌を、入口から入って真正面の机に並べているのに、その前にOBを中心に何人もいて、ずーっとお喋りに夢中とか、売り上げの面からも避けたい状況ですが、人によっては雰囲気の面からも大変不味い状況になり得ます。OBとのお喋り用のスペースを展示物の内側に(お客様の入ってこない場所に)準備することも、重要な事項です。実際に、売り上げが段違いで落ちます。(あまりはっきりとは言いたくはありませんが、例えば、その日の午後だけOB以外の)売り上げゼロってこともあります。)

人にもよりますが、マニアがお喋りに夢中になってる様子が、一般の方からどう見えるかくらい、わかっていることでしょう。そして、これは単なるちょっと困ったさんのOB対策ってだけではありません。お話好きのマニアのお客様だっていらっしゃいます。なので、お話に興味を示しつつ、邪魔にならない場所に誘導しましょう。話が盛り上がってきたら、「ええ、ええ。ちょっと向こうでじっくり話しましょう。」などと奥に案内するのも手です。会場配置でも予め、このようなことを考えておくことは重要です。(なお、OBが相手の場合では、「ここは売り場の前ですので、」と、理由はを言った方がいい場合もあるでしょう。こういうのは年代の近い上のOBから下OBに言うよりも、現役生が言う方が楽な場合もあります。話は変わりますが、表現も悪いですが、年代の大きく離れた重鎮のOBを上手に利用するってのも、大事なことです。

さて、私のいた鉄研では、ちびっ子や一般の方にも楽しんでもらえるように、という方針でしたから、異様な雰囲気の部屋にはならないように、というのも大事な事項でした。過去に行った対策としては、古い鉄道雑誌類の展示・閲覧コーナーを止める、というのもありました。早い話、マニア以外の人が寄り付かないコーナーはなくそうって話です。

また壁面等の展示物は、ちびっ子たちが模型に夢中になっている間に、大人(親)に見てもらうという視点があるといいでしょう。それから、切符や駅配布時刻表や磁気カード等のコレクションは、ファイルに綺麗に整理して、ファイルごと展示する方法があります。整理しているファイルを見て、「ほんと好きなんやねえ。」など と言ってくださる方もいらっしゃいます。また机の上に展示の場合では、上に透明のテーブルクロスを被せる方法もあります。

塗り絵のコーナー

最後に、小さな女の子にも楽しんでもらえる塗り絵のコーナーを紹介しておわりにします。勿論ただの単なる塗り絵でも充分なのですが、私のいた鉄研では、簡易なペーパークラフトの塗り絵のコーナーをしていました。もちろん机も椅子も色鉛筆も用意します(糊と鉛筆削りも忘れずに)。

小さな子が見て、「これは電車だ!」とわかることが重要です。実車に忠実に作る必要はなく、デフォルメや省略しても構いません。わざと先頭車にパンタグラフを付けるくらいがちょうどいいみたいです。多分、車体のグリルやドアコックの蓋とかは描かないでいいと思います。

色を塗ってもらって「完成」したら、会員が折って糊代に糊を塗って、単なる箱形に作ってあげるってので充分です。折り方を工夫して、先頭がとがった車両もやってました。また、余白の部分は全部切り取らずに、山折りで内側に折り込むかたちに工夫すると、普通のコピー用紙でも強度は大丈夫なようです。それから、種類はあまり多過ぎない方がいいかもしれません。実際にやっていたのは、783系と415系とバスの3種類だったはずです。

例えば、上の子が模型に夢中になっている間に、下の子に塗り絵をしてもらうとか、小さなお子様たちにも楽しんでもらえますよ。

関連記事
スポンサーサイト



テーマ:鉄道 - ジャンル:趣味・実用

«  | HOME |  »

入標開通(サイト本館)

最近の記事

カテゴリー

ユーザータグ

工事 博多駅の新幹線に関する工事 九州新幹線 信号保安 模型加工 ATS ダイヤ予想 カプラー(模型) PC レール関係(模型) バス 模型紹介 模型整備 文献紹介 Web 電気関係(模型) ホーム延長 車両(模型) 折尾駅高架化工事 福間駅待避線延長工事 改軌(模型) Linux 軌道 kubuntu ubuntu ダイヤ改正 ダイヤ 予想 西鉄 Windows 鉄道模型 Nn3-1/2 動画 転配属予想 Njゲージ Nゲージ 

全ての記事を一覧表示する

全の記事を一覧表示する

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード

月別アーカイブ

お勧めの本

新・停車場線路配線ハンドブック

停車場の線路配線を設計する人向けの本です。設計に必要な知識が一通り書いてあるようです。旅客駅だけでなく貨物駅、車両基地、新幹線、新在直通の設計法や配線変更工事のことも書いてあります。JRの線路の諸元一覧や一部民鉄の線路構造規定一覧もあります。

信号保安・鉄道通信入門

国鉄・JRの信号保安・鉄道通信について一通り書いてあるようです。業界の人向けの広告も掲載されています。

プロとして恥ずかしくないWEBデザインの大原則

公式集にあたるHTMLやCSSの辞典だけではわからない、応用・発展的なことが充実しています。HTEMLやCSSの基礎ができているという前提で、サイト作成に必要なことが一通り書いてあるようです。目的や構造にあったサイト構成や、サイトに合った擬似フレームレイアウトの分割方法などの解説があります。

詳解HTML&XHTML&CSS辞典


HTMLやCSSの公式集です。ブラウザの対応一覧が充実していて、Internet ExplorerとNetScapeだけでなくFirefoxやOpera、Safari、IE-macなどの対応も書いてあります。

鉄路25号


鉄路25号

特集:西鉄宮地岳線(貝塚線)

発行所:九州大学鉄道研究同好会

発売中

サークルで作っている会誌です。特集は西鉄宮地岳線(現貝塚線)です。

プロフィール

北原東口(キタバルヒガシグチ)

Author:北原東口(キタバルヒガシグチ)

リンク - ブログと日記

個人的なお気に入り

個人的繋がりのあるやつ

ブログランキング

このブログをリンクに追加する

人気記事(月間/合計)

ランダム表示(ブログ以外含む)

リンク元