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筑肥線東唐津駅で折り返しができるように工事があっていました

JR九州の筑肥線東唐津駅は1面2線の行き違い駅で、元々は上り線は上り列車だけしか走行できず、下り線は下り列車しか走行できない信号システムでしたが、博多方面からの下り列車が海側の上り線に到着し、折り返すことができるよう工事があっていました。観察日は2010年10月2日です。

配線図

信号や標識を含めた線路配線図です。赤で描いている部分が工事によって変更があった部分です。左から右が下り方向です。左隣は虹ノ松原駅で、姪浜・博多方面です。右隣が和多田駅で、1つ先が唐津です。

  • ホーム上の◇の中に数字があるのが運転士用の停止位置目標で、□の中に数字があるのが車掌用停止位置目標です。
  • 右下の小さい○の中に十字が入っているのは列車停止位置標識です。
  • 停止位置の先の線路上、□からはみ出て十字が描いてあるのはATS地上子で、何れも即時停止のオレンジ色のものです。
  • 矢印は列車運転方向で、「>」と「<」は通過列車と着発列車のものです。「>|」は下り到着列車の運転方向を表しています。
  • 線路の横に立っている「├○」は信号機です。

新設の停止位置目標

海側の上り線に、反対方向の下り列車用の停止位置目標ができていました。


上り線の和多田方にできた6両用の停止位置目標。


汚れ具合から、最近設置されたことが伺える。


こちらは3両用停止位置目標。


3両用停止位置目標の真下にはチョークで印がついていた。


上り線の反対側、虹ノ松原方にできた車掌用の停止位置目標。


同じ場所を反対側から撮影。

ATS地上子

海側の上り線に、逆方向に進入してくる下り列車用の即時停止地上子が設置工事中でした。まだケーブルは繋がっていません。


新しく立てられた停止位置目標のすぐ先に、真新しいオレンジ色の即時停止地上子がありました。この場所だけ枕木が新しいことからも、設置されて間もないことがわかります。


地上子が設置されている枕木だけが新しくなっています。


地上子をこちら側から見ても、ケーブルが繋がっていないのがわかります。


こちらは下り線の即時停止地上子。黒いケーブルがあり、マルタイ作業で飛び散るバラストからケーブルを保護するための黄色いカバーがついています。

列車停止位置標識

列車停止位置標識は、列車が進入してよい限界を表す標識です。出発信号機がない場合、あるいは軌道回路の絶縁継目の位置に出発信号機を設置できない場合に設置します。この標識が上り線の和多田方の端に設置されていることで、上り線から下り方向に発車するための出発信号機が設置されないことわかります。上り線を走行する下り列車は、到着だけで出発ができないことがわかります。つまり反対の上り方向に折り返すしかないシステムです。


和多田に向かって撮影。右側にある上り線の絶縁継目の位置に、列車停止標識が立っている。


列停の拡大写真。

下り場内信号機

信号機に関しては、下り場内信号機に、上り線に入るための4灯式信号機が新たに設置されているだけで、他には変更はありませんでした。これで筑前前原方面からの下り列車が上り線に進入できるようになります。一方、他の信号機には変更はなく、駅からの発車は今まで同様に下り線から下り方向と、上り線から上り方向だけです。


下り場内信号機。右下の4灯式のものが新たに設置された上り線に入るための場内信号機。

ワンマン運行用カメラ

筑肥線では筑前前原―西唐津間で103系1500番代の3両編成によるワンマン運行が実施されています。3両であるため、ドアの開閉はホームに設置された2台のカメラの映像を運転台のモニターに表示します。筑肥線の場合、走行方向が1方向のみの線路では後ろから撮影していますが、1面1線の駅や1線スルーの駅では片方向のカメラのみ設置しています。東唐津駅ではカメラについては特に工事は行われていませんでしたが、そもそも到着のみでドアを開くだけの場合はJR九州ではカメラを設置してなく、後にワンマン化された福北ゆたか線のように必ず後ろから撮影の路線であってもカメラの工事は必要ありません。

おわりに

今回の工事で、下り列車が上り線に到着できるよう変更されることがわかりました。また到着・出発に関して、これ以外に変更が行われているという証拠は見つかりませんでした。毎年春のダイヤ改正に向けて、設備の工事は今ぐらいの時期から行われていきます。来年春のダイヤ改正で、東唐津折り返し列車が設定される予定だとわかりました。

個人的には「九州新幹線開業に伴う在来線増発について考えてみた」で書いたように来年春のダイヤ改正で在来線の増発があると予想していましたが、筑肥線でも変化があることがわかりました。予想としては、今まで唐津まで行っていた列車を途中折り返しにするのではなく、ラッシュ時に区間列車を増発という形で使われるのではないかと思っています。

唐津と隣の和多田は、昭和バスのからつ号が間で細かく停車して客を拾い、リクライニングシートに必ず座って福岡都心に行くことができ、朝天神で多くの客が降りているのを目にしています。東唐津からは筑肥線しか通らないため、公共交通機関ではJR九州しかなくしっかりおさえることのできる場所です。増発する区間が長いと必要な編成数が増えるため、途中の場所を選ぶにあたり東唐津を選んだのでしょう。

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コメント

強風規制で松浦川を渡れないときのための折り返し用と見ました。唐津を目の前にして折り返す定期便の設定は意味がないと思います。

風速規制による折り返し用でしたら、1番線、2番線の両方から折り返せるようにするはずです。ダイヤ上は東唐津駅での行き違いがあるため、折り返し運転を行う場合は、下り列車が片方の線路に到着し、もう片方の線路から別の上り列車が発車できる必要があります。

この観察を行った10月2日の段階では、山側の下り線から上り方向に発車できるようにはなっていませんでした。この段階で下り場内信号機の新設進路のものは×印のない状態になっていましたが、山側の下り線から上り方向へ進出する出発信号機やその柱はありませんでした。また海側の上り線は下り列車用のATS地上子が設置工事中でしたが、下り線には上り列車用の誤出発防止の即時停止地上子の設置はなく、またATS地上子が設置できるタイプの枕木に交換された箇所もありませんでした。

いつも筑肥線を利用しています。
この路線は、幹線であるにもかかわらず地下鉄と乗り入れをしている都合上、地上の博多駅に乗り入れるわけではなく九州新幹線開通後も余り変化なく推移していくものと思っていました。
しかし、筑肥線沿線も九州大学伊都キャンパスの開校など発展が著しい地区もあるので特に筑前前原以西の変化は見ものですね。
また、ローカル色が一段と濃くなる唐津地区も中高一貫校が東唐津駅に付近に移転してきたことや東唐津駅にも地元利用者が念願だったエレベーターもやっと設置され利用者が増えるかもしれませんね。
東唐津駅での折り返し自分的にはとても驚きでしたが、筑肥線が非電化だった頃に見ることが出来た「東唐津」の方向幕が再び見ることができるなんてちょっと懐かしいような気がします。
来年のダイヤ、筑肥線がどう変化するのかとても楽しみですし、もしかして303系が増備されるのかな?・・・と密かな期待をしてしまいます。

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