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KATOの6番ポイントを非選択式に改造

DCCではKATO以外の車両を走行させる際、ポイントの切り換えミスによるショートで台車回りのプラが融けるということで、KATOの6番ポイントを非選択式化して、切り換えミスによるショートが起きない構造にしてみました。

DCCのデコーダをKATO以外の車両に入れて楽しむ際は、TOMIXの完全選択式ポイントを使うことで、ポイントの切り換えミスによるショートを防ぐことも可能ですが、KATOの6番ポイントを改造するかたちでどうにかできないだろうかと思案し、作ってみた次第です。

非選択式化したKATOポイント。ノーズからリードの鋳造部分と、トングのプレス部分を切断しています。ノーズ部分は通電しないかたちとして、残りの部分はポイント切り換え方向に関係なく常時通電となっています。
ノーズからリード部分までの鋳造部分の、加工前の写真です。この部分をレザーソーで切断し、エポキシ接着剤で固定しました。鋳造部品の道床への取り付けは、左から差し込んで、道床の丸い穴の部分でネジどめです。
ノーズからリードまでの鋳造部分の加工後です。ホームセンターで売ってある頑丈なレザーソーで、ノーズとリードを分けるかたちで切断し、その後リード部分を左右に分けるかたちで切断しています。切断面は金属製のヤスリで削って隙間ができるようにしています。固定にはエポキシ接着剤を使用しています。
今回切断した部分の裏面の写真です。道床の丸い穴の部分はネジどめする部分で、ここで固定と給電の両方を行う仕組みになっています。今回は、ネジで裏から固定はするものの、給電はしないようにしました。
左右(上下)が逆ですが、今回切断加工したプレス製のトングレール、の加工前の写真です。左右が一体になっているため、選択式にするには左右をバラバラに分離する必要があります。
リード部分にトングレールをネジどめする鋳造部分は、切断して隙間にエポキシ接着剤が入るかたちで左右から絶縁しています。(今回の場合では、直線側は切断せずにそのままでも大丈夫です。) プレスのトングレールも切断し、左右ばらばらのかたちで根元をネジどめしています。トングレールの曲線側(上側)の根元の部分は、トングレールと道床側に穴あけ加工を行っています。この曲線側の新しいネジ孔の位置の関係上、リードレール側の鋳造部品とネジが道床裏で接触するため、鋳造部品にも加工が必要です。
トングレールの先端部分です。こちら側も左右に分けています。切断加工の都合上、トングレールは2個のポイントから作る方がよいでしょう。転換するための道床内の金属棒と繋がる部分は、曲線側(上側)は元のものを利用しています。直線側(下側)は、トングレールをリード部分にネジどめする部分を切り取ってきて、折り曲げてハンダ付けしています。
ポイントの転換方向とトングレールの部分です。トングレールの元々のネジ穴の位置の関係上、直線側(下側)のトングレールを元々のネジ穴を利用し、曲線側(上側)のトングレールを新しいネジ穴で固定する方がよいです。
ポイントの転換方向とトングレールの部分です。トングレールを動かす道床内の金属棒の向きの関係から、曲線側(上側)は元のものを利用し、直線側(下側)に新しい金具をハンダ付けする方がいいようです。なお、トングレールの素材はそのままではハンダがのらないため、ハンダ付けする部分は表面を削ってメッキを剥がす必要があります。
鋳造のリード部分はハンダがのらない素材なので、この部分への給電方法は、基本レールの下に挟んだ車内の集電板を使っています。リード部分の下の道床に孔をあけて、銅板が下に入り込むようにしています。基本レール側はハンダ付けとしています。
トングレールへの給電は、基本レールからの金属線をつかっています。より線を使うとバネの働きをしてうまく転換できなかったので、後から切り取って1本ずつを残すかたちとしました。なお、トングレールはプレス加工のため、切断すると外側に反るので、元の向きになるように手で力を加えて曲げる必要があります。また、直線側(右側)のトングレールは左右に分割したことにより沈むので、根元の部分の折り曲げの角度を調整する必要があります。
道床の裏の加工前の写真です。基板の中央のネジで、基板とレールの鋳造部分を固定しています。また、ネジの部分の丁字型の銅板が、選択式ポイントになるように電気的に切り替える部品です。写真は直線側に切り替えている状態です。
同じ部分を曲線側に切り替えている写真です。今回はノーズ部分への給電はしないので、この銅板を外した状態で、ネジどめします。また、右側の磁石が付いている黒いプラスチックの部分と、この銅板を動かすための黒いプラスチックの部分は別部品となっています。
加工後の道床内の裏面です。鋳造のトング部分の固定と給電を行うネジの部分は、丁字型の金属板を外すことで、給電を行わないようにしています。また、この丁字型の銅板を動かすための黒いプラスチック部品も外しています。非選択式化するため、フィーダーケーブルを切ってハンダ付けし、常時両方の枝に給電する方式としました。
鋳造部分のネジと反対側の、加工前の写真です。鋳造部分は左側から差し込んで、取り付ける仕組みです。今回は、左右に分ける関係上、この道床裏面から見えている部分も3分割とし、左右とトングレールを取り付ける部分に分けています。そのため左側から差し込んで固定することはできず、エポキシ接着剤の使用となりました。
写真の中央が、リード部分の鋳造部品です。曲線側(下側)のトングレールのネジ穴を避けるため、元々トングレールのネジ孔があいている部品は、右下を切断加工をしています。この切り取った部分にある銀色の小さな丸が、曲線側のトングレールの根元のネジです。なお、鋳造部品の隙間を埋めているのはエポキシ接着剤です。
ポイントの転換機構の部分です。黒いプラスチックの部分が左右に動くことで、左上を支点に金属棒が動いて、右側でトングレールを動かします。
黒いプラスチック部品の右下が、道床の外側の転換レバーに繋がっています。電動での転換は、電磁石と、その左右の磁石の部分で行う仕組みです。
トングレールを転換して固定する金属棒と、トングレールの先端側の裏側部分です。棒の黒い部分は金属より線の被覆を通したもので、太さの関係で、トングレールをリード部分に固定するネジ穴部分を切断、折り曲げしてハンダ付けとしています。
トングレールを転換する部分の別角度からの写真です。この金属棒がバネの働きをして、トングレールが基本レールに密着するようになっています。左右を絶縁したかたちとするため、道床の孔を広げる加工も同時に行っています。

そんなわけで、DCCで遊ぶ時に神経をとがらせないですむようにする方法として、日本での供給メーカーの線路を使わない方法があるものの、道床内にデコーダ―を入れてポイントを転換させたいとなると、やはりKATOのポイントを使う必要が出てくるので、KATOのレールでどうにかできないかなあと、作ってみました。自分自身でDCCを楽しんでいるわけではないものの、DCCのデモンストレーションをしようにも、供給メーカーのレールでは常時付きっ切りでないといけない状況はいい状況ではないので、何か解決策がないかと作ってみた次第です。

DCCのモーターに同期して音の出るサウンドデコーダ―は元々HOゲージ用のようですが、Nスケールで数両ですと音源の場所と長さの関係からとても実感的で、お店で見せてもらうだけでも大変楽しめる存在でした。ただし多彩な車種でDCCを楽しむとなると、初回生産で元を取らずに再生産やバリエーション展開で利益を上げる方針のメーカーでは、どうしても販売車種が限られてきます。他社車両でDCCを楽しめる方法がないかなあと考えて、とりあえず作ってみたところです。

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